恋人

[24]嵐

―彰SIDE―

柳隼人・・・・

あいつは何しに来た？

それが疑問だ。

「高橋！良い？」

胡散臭い、爽やかな笑顔で言って来た。

――――屋上

「早速で悪いけど。唯は貰うから！」

ふざけんな！！！

『やらね～よ！元カレだかなんだかシラネーが！！唯は俺の彼女なんだよ！』

「正直、お前じゃ釣り合わないよ！唯は俺の方が良いに決まってる！」

なんだよ！何なんだよ！

お前！！！

『んな事シラネーよ！釣り合わないとか釣り合ってるとか問題じゃね～んだよ！唯は今、俺の事が好きなんだよ！！お前は関係ないだろ！！！』

チッ！いらつく。

「そんな事言われても、俺は唯が好きなんだよ！！諦めきれね～んだよ！」

・・・・何なんだよ！

『絶対、お前には渡さない。絶対にだ！！！』

「俺も退かない。唯は俺が貰う！」

あいつとの嵐がでかくなった気がした。

[前㌻] [次㌻] ［*］ﾎﾞﾀﾝで前㌻
［#］ﾎﾞﾀﾝで次㌻

[←戻る]