修羅の道を行けば?月灯。


[03]何とか王様


「此所か・・・。」


『はい、王様。
此所がサーフブガ村。
王様が治めている村です。』


村に着くと
王様はびっくりして
しまいました。

何故なら、
人気の無いただの荒地
みたいな村だったからです。



「・・・とりあえず、
村人に聞いてみないとな。」



王様は、
ブロックで覆われただけの家に
入ってみました。


「うっ・・・」


そこは、
まさに地獄のような絵でした。

腐った食べ物は食べ散らかし、
血と膿はそこら中に、
そして、
子供と大人が
肌も隠しきれて無い布を
体に巻き付けていました。




『おっ、お前は!
ジプカか?!』



「ジプカ?
違うぞ、
私はこの村を治めている
王であるぞ。」




『王だと?!
そんなの見た事もないぞ!』





王様はいつも城で
満喫した生活をしていたので、
治めている町や村、
国の事はこれっぽっちも知らないし
行ったことも無いので、
村人が知らないのも
無理ありません。



王様は、
その時初めて
自分の事を村人が
どう思っているか
分かったのです。



その後、
王様の従える神官が
状況を説明し
村人と話せるまでに
なりました。





続く。


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