修羅の道を行けば?月灯。


[01]ハートレスキング〜心無い王様〜


これは
ある王国の遠い昔の話。・・・・・




『王様、王様。!!』




「何だ、!?
もう蒼の水晶は手に入ったか?」





『はい、王様。
すでに我が兵が
手に入れています。』





「そうか、はっはっは。(笑)
もう私に無いものは
何もないな。??」





『はい!王様。
王様は権力も金も宝石も女人も
全て持っています。』



「うむ、よろしい。
今日は豪華な晩餐に
しようではないか。
最高の料理と美人を頼むぞ。(笑)
はっはっは。」





・・・・・・

とある王国に
それはとても強欲で、
高慢な王様がいました。

王様は権力を利用し
民から金を絞り取り
自分の満足する生活だけに
使っていました。

「私に無いものは無い。」

これが王様の口癖でした。



しかし、
ある日何処からの国の商人が
王様をたずねました。

商人は王様に言いました。


『王様には無いものがあります。』


王様は答えました。


「私に無いものは無い!!!」


商人は
落ち着いた様子で言いました。


「それは人の心です。」






後編に続く。





by しょういた つき。


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