暴走堕天使エンジェルキャリアー
[39]静かな夜に
ある日の夜。
繁華街の隣にある小さな公園の噴水の前に、九十九が腰を下ろしていた。九十九はポケットから手のひら大の懐中時計を取り出し、針の向きを確かめる。
「ちょっと早いけどそろそろ行くか。」
そう呟くと、懐中時計の蓋を閉め、ポケットに戻し、繁華街へ向かい歩き出す。
それからしばらくすると、九十九の携帯の着信音が鳴った。小笠原からのメールであった。
「店にはじめと晴紀が?…うぜぇな…じゃあみせかえますか?と…」
九十九は凄まじい速さで文章を打つと、送信ボタンを押す。すると間髪入れずにメールが届く。
「返信早ぇ!…店出たら二人が尾行してる?…何してんだあいつら…じゃあどうしましょう?…と。」
文章を打ち終えた携帯をポケットに入れる間もなく、小笠原から返信が入る。
「捲いてから向かう…場所はどこだ…か。じゃあ諏訪公園で待機してます、と。」
数分後、九十九のもとに小笠原がやってきた。
「待たせたな。」
「いえ。それで、どうします?」
「個室のある静かな店を知っている。そこで構わないか?」
「ええ。任せます。」
そう言って二人は繁華街へ向かい歩き出した。
またしても数分後。二人は個室のテーブルに並んで座っていた。
とりあえず二人はジョッキビールを空け、各々に好きなものを呑む。しばらく他愛無い話をしたあと、九十九が本題を切り出した。
「俺がBEASTに取り込まれた時、コクピットでシスターの声が聞こえたんです。もう何年も前に死んだ人の声が。」
小笠原は無言で話の先を促す。
「最初は空耳かと思ったんですけど、考えれば考えるほど現実味が増してきて。…俺、どっかおかしくなったんでしょうか?」
しばしの沈黙が訪れる。そして、小笠原が沈黙を破った。
「BEASTとの接触で精神的ストレスが生じる事が確認されている。そして生体インターフェイスにより肉体的ダメージだけでなく精神的ダメージを感じることも確認されている。ましてBEASTに丸々飲み込まれたのだ。心身共に尋常ではないダメージを受けたとも考えられる。あれから異常はないのだろう?気に病むことでもないだろう。」
「そう…ですかね…」
九十九は手にしたハイボールを飲み干す。
「それとも…彼女が君を守ってくれたのかもしれないな。」
そう言って小笠原は薄く笑みを浮かべる。
「彼女って…知ってるんですか?シスターのこと…」
「ああ。よく知っているよ。」。
そう言うと、小笠原はテーブルに崩れ倒れた。
「ちょっと、三佐、大丈夫?」
九十九は小笠原の肩を揺する。だが小笠原は寝息をたて、全く起きる気配は無い。
「ったく…弱いのに量は呑むんだから…三佐の家知らねえし…まいったなぁ…」
結局九十九は小笠原を背負い、タクシーで自宅へ帰り、小笠原をリビングのソファーへ寝かせ、毛布を掛けた。
九十九は小笠原の気持ちよさそうな寝顔を見つめ、小さく溜め息を漏らした。
「シスターのこと知ってるって…本当かな…」
九十九は小さく呟くと、リビングの明かりを消した。
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