第37章
[25]
避けようとするどころか、ルカリオは腕を大きく広げ、真っ向から穴の前に立ちはだかる姿勢をみせていた。
暴走する機関車の前に身を投げ出すような、自殺にも等しい愚行。
もう勝負を諦め、自棄になっての行動だとハガネールは思った。だが、すぐにそれは間違いだと気付く。
ルカリオの全身から漲るのは、敗色など微塵も感じさせない一流の気迫。
恐れを知らぬ不屈の心を湛えた瞳に射竦められ、ハガネールは思わず突進の速度を緩めた。
が、既に止まれるはずもなく。遂に激突の瞬間が訪れる。ルカリオの身体にかかる計り知れないほどの衝撃。
全身の筋肉と骨がみしみしと軋み、食い縛った歯と歯の間から苦悶の唸り声が漏れる。
それでも決してルカリオは弾き飛ばされる事なく、ハガネールの突き出た顎を両手でしっかりと捉え
、地が抉れるほどに足を踏張って耐えていた。
あまりの信じられない光景に、ハガネールは目を見開いて驚愕する。
直前にブレーキをかけたとはいえ、自分よりずっと小さい相手に、それも真正面から突進を受け止められてしまったのだ。
ずるずると押されながらもルカリオは上体を仰け反らせ、ハガネールの鼻先に思い切り頭突きを見舞った。
出し抜けな強烈な一撃に、ハガネールは一瞬意識が飛んだようになり、体の力がだらりと抜ける。
その虚を見逃さず、ルカリオはハガネールの体を、全身の力を込めて引っ張った。
残った突進の勢いを余さず利用され、ハガネールは一本釣りのように穴から引き摺りだされる。
そしてそのまま放られて、ハガネールは轟音と共に岩壁に叩きつけられた。
同時に、ルカリオもその場にがくりと倒れこむ。
積もったダメージ、無理な筋肉の強化と酷使の反動により、その体には限界が近づいていた。
だが、それでも尚、ルカリオは歯を食い縛り、立ち上がった。ハガネールもゆらりと顔を上げ、体勢を起こそうとしている。
互いに消耗は極限。次で勝負は決まる。二匹は確信していた。
ハガネールは大口を開け、渾身の破壊エネルギーを喉に充填する。
それに応えるようにルカリオも両の手首を向き合わせて、全身全霊の波導を集中させる。
双方、十分に力が高まり、いざ必殺技が放たれようとしていたその時――
「ちょ、ちょっと待ったー!」
慌てて駆け込んできた様子の声が止めた。
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
アイドル待受
デカデコ
顔デコポン
モテ期
HIPHOP
短縮URL
花の待受
Flashゲーム
魔法の恋愛テクニック
小説
クール
JapanGirl
ランキング
脳の訓練
巨乳画像
グラビア
Japangirl
メール転送
恋愛メーカー
オリジナルdesign待受
PROJECTZERO
癒し待受
夢占い
ブログ
動画フル
紙芝居
アイドル伝説
デコメ取り放題
さくら
絵文字デコメ
wedding
待受FLASH
J−POP
顔文字
普通度判定
メールポータル
アダルトゲーム
爆笑
理想の彼氏
お買い物
QRコード
おバカデコメ
恋に効く待受
占い占い
姫系×セレブ系
夜景
フルムービー
海のFlash
小悪魔
ペット
GRAFFITI
アイドルFLASH
血液型占い
壁紙
占い
名前占い
四字熟語
漢字
SNS
勇気のでる待受
オンラインゲーム
写メ診断
成分解析
野球拳
ピンク先生
検定
アイコン
ツンデレ
アート待受
萌えアニメ
レンタルランキング
ヒーリング
空の写真
デコライン
就活
動画天国
おバカ待受
雑学
たまチョビ
絶景
チャット
OL専門動画
巨乳動画
顔文字待受
暇
理想の娘
診断
常識検定
モテカワ
Flash時計屋
アートFlash
レシピ
恋愛心理テスト
アイドル爆破ゲーム
萌えボイス
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.