第34章
[10]
見たこともないようなとても背の高い不気味な植物の森を抜けると、前方に渦巻く闇が見えた。
先を行くゲンガーがそれを指差し、あれが出口だと告げる。
ようやくこの不条理な空間から出ることができる。普通では考えられないような出来事がここでは起きた。
先程までは確かにそこに存在していた岩や植物が俺達が近づくと跡形もなく消え去り、逆に何もなかったは
ずの場所に突然、音もなくそれらの物が現れて道を塞いだりもした。壁に飛び付けばたちまちそこが歩くべ
き地となり、今まで歩いていた足場が壁となった。ばらばらの向きで浮かぶ島々。逆向きに流れる滝。
もはや自分の居る場所が上なのか下なのかもわからない。いや、初めから上も下も無いのかもしれない。
時間の流れ、そして空間の在り方が俺達の世界の常識とは全く異なっている。まさに掟破りの世界。
出口の目の前まで来ると、すぐに後に続くように言い残し、ゴースト達は一足先に飛び込んでいった。
取り込まれかけたことを思い出して少し足が竦んだが、ためらっている暇は無い。
意を決し、渦の中心を目がけて地を踏み切った。再び生暖かい闇が全身を包み込む。
死の安らぎに支配されぬよう、意識をしっかりと持つように努めた――。
気が付くと、俺達は深い霧の立ちこめる石造りの部屋に立っていた。
じめじめとして黴臭く、そこは古い墓の中を思わせた。
「よくぞ戻った。命輝く者には難儀な道であったろう」
部屋の中央に聳える台座の上から、重々しい荘厳な声が響く。見上げると、人間の背丈の数倍はありそう
な影が、赤く輝く二つの目で俺達を見下ろしていた。
「話をするには少々この状態ではしづらかろうな」
その言葉で一瞬で霧が晴れていき、巨大な影が正体を現す。それは先程までの影と比べると随分と小さい、
白銀の毛並みをした狐のようなポケモンだった。
狐はゆっくりと立ち上がり、おごそかに台座から降りてくる。一段一段を踏みしめるたびに、九つある尾
が揺らめいて妖艶に輝いた。
目の前に座ると、狐は俺に目を向ける。その赤い瞳に向き合っただけで自分のすべてが見透かされた気分
になり、体中の血が凍り付いたかのように動かなくなった。
「さて、何から話すべきか。だが、その前に――」
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
モテカワ
海のFlash
SNS
OL専門動画
動画フル
顔文字
デコメ取り放題
フルムービー
短縮URL
就活
Japangirl
検定
四字熟語
理想の娘
メール転送
おバカ待受
HIPHOP
脳の訓練
メールポータル
wedding
絶景
QRコード
ペット
Flash時計屋
小悪魔
夢占い
待受FLASH
勇気のでる待受
野球拳
診断
紙芝居
成分解析
暇
魔法の恋愛テクニック
J−POP
ブログ
ツンデレ
たまチョビ
占い
花の待受
理想の彼氏
小説
顔デコポン
壁紙
雑学
絵文字デコメ
JapanGirl
ピンク先生
ランキング
夜景
モテ期
アイドル伝説
チャット
さくら
名前占い
巨乳画像
アートFlash
漢字
写メ診断
恋愛メーカー
クール
アイコン
アート待受
顔文字待受
グラビア
お買い物
オリジナルdesign待受
癒し待受
レシピ
萌えボイス
Flashゲーム
デコライン
レンタルランキング
姫系×セレブ系
占い占い
動画天国
ヒーリング
おバカデコメ
萌えアニメ
アイドル爆破ゲーム
PROJECTZERO
血液型占い
恋愛心理テスト
オンラインゲーム
常識検定
デカデコ
アダルトゲーム
巨乳動画
空の写真
恋に効く待受
アイドルFLASH
爆笑
普通度判定
アイドル待受
GRAFFITI
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.