第38章


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強くなりたい。
光の石を盗られたことでその決意を新たにしたロゼリアは、氷の穴で修行に励んでいた。

草は弱点が多い。炎は天敵であり、鳥や虫も苦手である。そして、寒さにも弱い。
この寒さの中、素早い動きが必須となる毒針の突き合いは不利になる。この場所に慣れていて、非常に俊敏なニューラが相手では尚更である。そのため、ロゼリアは己の毒の純度を高めながらも、遠距離攻撃が可能となる葉を用いた攻撃を模索していた。
「花びらの舞は多分一度しか使えないな…」
ロゼリアは氷の塊に向かって葉を飛ばす。
一部は刃となり氷を切り裂いたが、多くは冷気にやられ枯れてしまった。僕はやっぱり、ピカチュウさん達の足手まといにしかなれないのかな。涙が出そうになる。

その時、マニューラがドアを蹴破って入ってきた。


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