小悪魔登場


[33]ウザイ


―唯SIDE―


いつも通り、昼休みに葵、茜、奈美で喋っていると。

「安藤さん!ちょっといいかな?」


・・・・・ウザイ!


でも、そう返事を言えない私は

『はい!何ですか?』

と優しく言う。
葵がその時の笑顔を‘爽やか営業スマイル’って言うけど。









・・・・・・やっぱり。


告白だ。


「安藤さん付き合って下さい。」


告白してくる奴は私と彰の関係を知らない人ばかり。

こう言う時、彰が役に立つのよね!



『ごめんなさい。私、彰君と付き合っているので無理です。』

と申し訳ないような顔をしてみせる。



「ああ。僕こそごめんなさい。知らなくて・・・!じゃあね!」

と言い彼はどこかに行った。



そういう事は始めに知ってろ!って思う。


『彰って役に立つんだか立たないんだかわからないよね。』
とボソッと言った。





「やっぱり告白だった?」

『うん!彰君がいるって断ったけど。』


「まあ、あんた性格がねぇ」


葵はそう言いながら、数学の課題を書いてた。



―――――生徒会室



私が書類を見てると役員どもが私を見てた。


そして、私がまた書類を見ると何かがボソッと聞こえた。




「会長ってメガネかなり可愛い」

褒めてくれるのはどうも。

「あ〜!!彼女にしたい!」

それは無理!私、まずあんたの事知らないわよ!


ていうか、お前ら仕事しろって感じ。







――――帰る時



「安藤さん!この生徒会のプリントの誤字やり直してね!」

『はい、わかりました。』








・・・・何でもかんでも、私に任せないで欲しい。


それは面倒だから、やり直しは彰にやらせようかな?


でも、字でばれるか。









・・・・はぁ。


どいつもこいつもウザイ。

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