小悪魔登場


[22]恐怖


―彰SIDE―


・・・明らかに企んでる。

唯は確実に恐怖の仕掛けを仕組んでる。



おそらく、唯が企画した仕掛けだろう。




歩いていると、先輩の組みが走って逃げてる。



だからちらっと唯を見てみる。

「あれくらいで逃げてるなんて、あれじゃあ先持たないわね。」

なんて、分析している。


おいおい、先輩に向かって何言ってんだよ!





・・・あれくらいって事はまだ恐怖な物があんのかよ!!!



『あのさ。蛇の大群が網の中にいて、溢れ出てんだけど。』


「何?怖いの?私は行くけど彰は行かないんだ?」


『いや!行かないと進めないから行くけど大丈夫だよな?』


「大丈夫よ!噛み付かれても、毒はないから。」




そういう問題かよ!

いや、毒ないのは当たり前だぜ?


だけど、蛇の大群とか何処から持って来たんだよ!


「蛇何処から?って思ったでしょ?それは大丈夫よ!私の財閥の力使えば大丈夫だったしね。」




そういえば、こいつん家金持ちだったな。


どんだけ金持ちだよ!!!


「彰、行くわよ!!」


嗚呼、蛇の大群中ぬマジで行くのかよ!!


『唯は怖くないのかよ!』


「?全然。」


ぜっ全然って、唯に怖い物ってあんのかよ!!


そして、俺は速く走って行った。


唯はゆったり歩いて行ってる。



「こんなの怖いなんて、彰も意外にビビりなんだね」

いやいや、さっきから皆さん走って行ってますが。


唯さんあなただけですよ。



蛇の大群に落ち着いて、歩いているの。


怖い物知らずってこういう事なんだな。


初めてみた。




「彰、早く!そこに、止まってないで行こう。」

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