第6章


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「どくづきだ。」

ギンガ団の男・サターンの命令通りに、ドクロッグは手でドダイトスを突く。
間一髪の状態でかわしているが、素早さでは負けているためいつ命中するかわからない。
命中すれば、恐らく残りの体力が少ないドダイトスは限界だろう…。

その時、影からミミロップが飛び出してきた。
炎を纏った拳をドクロッグに叩き付け、ノックバックさせる。
突然の乱入者に、赤帽子の少年は驚きを隠せなかった。
しかし、サターンは冷静に状況を分析している。

「…トレーナーの手持ち……ではなさそうだな。野生のポケモンがあの三匹を助けようとしているのか…。」

ミミロップはドダイトスの傍まで下がる。

「手伝うよ。一人じゃ無理でしょ?」

ドダイトスと、言葉は通じないだろうが……赤帽子の少年に向けてそう言った。

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