第6章


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少年とサターンがバトルに気を取られている隙に、ニャルマーとムクホークはカプセルに近付いていた。
「う〜ん…硬いなあ…こりゃ俺のクチバシじゃ無理だよ…」
カプセルを突いてみて、ムクホークは溜め息を吐いた。
「四の五の言わずに突っ込みなさいよ!」「む…無茶言うなよぉ…!」
その時…

『私達は…大丈夫です…心配しないで…』

「え?え?…何か言った?」
「…い…いいや……まさか…?」
声は…カプセルの中から聞こえてくるようだった。

『何か…大きな意志が動いてる…でも…それに対抗する力も感じるんだ…
 一つはあの人間から…そして…もう一つは…』


「ピ…ピカチュウ?!どうして…」
「お前こそ…勝手に無茶しやがって…!」


『誰かを信じ思いやる気持ちが…きっと全てを救ってくれる…アタイはそう信じてるの…』


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