第6章


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俺達は建物の中に入り、エレキブルと別れると、何故か壊れているでかい扉の奥にある階段を上った。

「おい、そっちで余ってる手持ちを貸してくれ!侵入者にやられちまった…。」
「こっちも駄目だ、あのガキにやられちまった後さ。」

どうやらあの人間は順調に進んでいるらしい。
侵入者に気を取られているらしく、ギンガ団とか言う人間は俺達が堂々と通っても全く気にも留めていない。

……まあ、たまに「こうなったら新たな手持ちをゲットして…!!」とか叫んで襲ってくる命知らずもいたが、電撃で真っ黒焦げにしてやった。


そして、俺達はエムリット達が捕らわれている部屋へと近付きつつあった。
ここまでの道の途中にミミロップはいなかった。
やられていなければいいが……。

「うわぁっ!!」

暗い通路を抜けて部屋に入るなり、急に誰かが吹っ飛んできやがった。
流石に受け止められない勢いだったので、避けて誰が飛んできたか見てみたら、知った顔だった。

「ドダイトス……お前、あの時のナエトルか!」
「いたたたた……君は湖で会った…えっと、ペカチュウだっけ?」
「……その名前久々に聞いたな。俺はピカチュウだ。」

「大丈夫かドダイトス!」

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