恋×2(完結)
[13]恋×恋
肩の上に手を置かれたまま、立ち上がり、青木の腰を抱き寄せる。
細い腰に手を回しながら、青木の目の前に愛液で濡れた指を差し出す。
「こんなに濡らしてんだ。まだ、もの足りないだろ?」
指を見せ付けてから、ニヤリと笑うとその指をピチャリ、と音をたてて舐めあげた。
「ほらよ」
青木の体を押して、ソファに手をついて尻を高く上げるような格好をとらせる。
そして、一気に貫いた。
「ふあぁぁぁぁぁぁん!っああ、ん、ん…んぁ」
途端にあがる嬌声。
ゆっくりと中の壁をこするように動くと、腰の律動に合わせて、甘ったるい声が響く。
その声はダイレクトに俺の下半身を刺激して、そこに熱い血液を集結させる。
「あっ!ん、ひぁぁん!…うっそぉ…っく。…やっ」
「…なにが、うそ…なんだ…っは」
気持ちよさをこらえながら、青木の言葉を拾い上げる。
理由はなんとなく、わかる。
けど、青木の口から聞きたい。
「…っ、な、かで、大きく…んぅ。んぁぁ」
「青木…、俺、スッゲェ…興奮してる」
うねってキュウキュウと締まる感触が、俺を追い詰める。
それを何とかやり過ごしながら、本能のままに腰を振る。
熱くほてった粘膜が俺を包み、きつく締め上げる。
同時に、柔らかでぬめった感触が、やさしく俺自身を撫でさする。
ずちゅっ、ぐちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ…
二人の結合部には、どちらのものかわからぬ液体でぬめり、卑猥な音をたてる。
「あっ…あん…はぁっ、ああぅ、あっ……んっ」
腰を揺り動かすたびに、快感のパルスが脊髄から脳へと、駆け上がる。
青木の粘膜と、俺自身が擦れ合い、限界のない快感を生み出す。
気がつけば、腰の動きは大きなストロークから小刻みなものへと変化していた。
青木は背中を弓なりに反らせ、頼りなく腰をくねらせる。
その細い腰をつかんで、ただひたすら奥まで突き上げる。
「ぁあああああっ!いい…いっ……あっ、あっ、もう!」
嬌声が高く大きくなると共に、青木の膣が俺自身を一層きつく締め上げだした。
「…イキそう?」
青木は俺の言葉に必死に首を振った。
「じゃ、イケよ」
言葉と同時に後ろから手を回して、花芯をつまみ上げた。
「あぁぁぁぁぁぁぁあぁっ!」
ギュッと握り締めるように、青木の中がうねって俺自身を締め上げた…
もう、限界だった。
俺は、締め付けから逃れるように、中から俺自身を引き抜き、青木の背中に欲望のすべてを吐き出した。
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