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《完結》負けない!!負け犬【２】～みんなの日記～

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[104]４月３日(近藤)

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今日もお妙さんは美しかった。

弟の新八君に得意の玉子焼きを無理矢理食べさせる彼女。

庭で三日分の洗濯物をまとめて干す彼女。

大江戸スーパーでハーゲンダッツを俺名義のツケにして持ち帰る彼女。

……

なんて可愛らしいんだ！

彼女の勤める【キャバクラすまいる】に行けば、

｢わたし今月、指名も売上げも少なくって…

近藤さん、ドンペリ入れて下さる？

…もちろん５ダースな。｣

なんておねだりしちゃうし、

差し入れのハーゲンダッツを持って行ったら

｢こんな数じゃあ店の娘全員に行き渡んねーだろが、このボケゴリラ!!｣

と、みんなにまで気を利かせる。

あぁ、どうしてそんなに素敵な女性なんだ、お妙さん!!

だけどそんな君を捕まえようと毎日躍起になって追いかける[愛の狩人(ハンター)]の俺を、君はいつもはぐらかしてばかり。

｢え、毎日店に通い続けたお陰で貯金が底をついた？

…じゃあもう用無しだな、クソゴリラ。｣

なんて突き放してみたり、

｢私、必要な部分以外にまで毛が生えてるよーな人との結婚やお付き合いなんて、考えられませんから。

特にケツ毛ボーボーの人、あとケツ毛ボーボーの人とか、それとケツ毛ボーボーの人もね。｣

などとイジワルを言ってみたりする。

それってアレだよね？

小学生が

｢違うんだからね！

べ…別に近藤クンの事なんか…

好きとかそんなんじゃないんだからね!!

だからもォ…早く手ェ繋ぎなさいよ!!｣

みたいなアレでしょ!?

そう、いわゆる[ツンデレ]なんだよ!!

俺の愛の大きさに、照れてるだけなんだよ、きっと。

だから俺は待つよ。いつまでも。

あの日君が言ってくれた

｢愛する人なら、ケツ毛ごと愛します。｣

と言ってくれた、あの言葉を信じて…。

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