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《完結》負けない!!負け犬【２】～みんなの日記～

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[101]3月20日(近藤&土方&沖田)

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｢ねぇ知ってた？
今日から華蓮さん、隊服のズボンやめて、自前の黒いロングスカートはくんだって。｣

｢あぁ、そうか。
もう腹もデカくなってきて、ズボンが入んなくなったんだな。｣

｢ズボンもやめたけど、ベストもやめたんですゼィ。｣

｢あっ、そうだったの？
ズボンは分かるけど、ベストは何でやめたんだろね？｣

｢『腹減った、腹減った』っつってしょっちゅう何か食ってるから、太ってボタン留まんなくなったんじゃねェの？｣

｢あんたらバカですかィ？
ちょいと考えたら分かるでしょうが。
胸ですよ、胸。｣

｢胸？｣

｢妊娠して胸が大きくなって、なんとＡカップからＤカップに急成長したらしいですゼィ！｣

｢マジでかーーー!?｣

｢おい、総悟それマジなのか？｣

｢マジでさァ。
同居人から聞いた情報ですから間違い無ぇ。｣

｢あぁ、チャイナさんか。｣

｢同じ屋根の下に住んでる奴に聞いたんなら確かな情報だな。｣

｢えぇ。
しかも今まで小さい胸だったから皮膚の成長が追い付かなくて、まわりがペリペリ割れて妊娠線みたいになってるって。｣

｢えっ、皮膚って割れるの!?
痛そぅ～…かわいそうだね、華蓮さん。｣

｢まわりって事は、スイカみたいシマシマになってるのか？｣

｢さぁ、そこまでは知らねェや。
寝る時は寝る時で、仰向けになると腹の重さで膀胱が押さえられて小便が近くなるし、うつ伏せになれば赤ん坊に負担かかっちまうってんで、【シムズの体位】で寝てるって。｣

｢【清水の体位】？｣

｢何だ、その【清水の退治】って？｣

｢【清水】じゃなくて、【シムズ】！
ヨガのポーズのひとつで、横向きに寝るんでさァ。｣

｢あぁ…【シムズ】ね。｣

｢寝るのにも気ィ使うもんなんだな。妊婦って。｣

｢家では旦那のジャージ借りて生活してるって聞きましたゼィ。｣

｢あの[オシャレ番長]華蓮さんがジャージ…。｣

｢元ミス大江戸小町がジャージ…世も末だな、オイ。｣

｢しかもジャージの下は脚を冷やさないように、旦那のモモヒキ着用ですゼィ。｣

｢うわ、もう女としては終わりだな。
そんなオッサンみたいな格好なんかされた日にゃ、いくら元大江戸小町でもヤラシイ気も起きねぇや。
なァ、近藤さん。
…近藤さん？｣

｢…いや、俺は大丈夫。
妊娠してよーが、モモヒキはいてよーが、スイカのおっぱいだろうが、全然イケるよ。
ただし、お妙さんに限定されるけどね！｣

｢自慢になってやせんゼィ、近藤さん。
むしろそれ、気色悪くて女性からは完璧に引かれまさァ。｣

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