小悪魔登場


[35]誕生日


―唯SIDE―


・・・・なぜか今日は彰の誕生日だ。



もう早いもので六月だ。





一応、偽彼氏だし、誕生日プレゼントくらい買ってあげようと思う。



一応だけど。








私は誕生日とか、逆にあっちが買ってくれるから別に苦労しなかったけど。



でも、今は違う。


私が買う側って事!








・・・彰に似合う物ねぇ。



彰が気に入ってるのはシルバーアクセくらいかな?




ネックレスとか凄いいっぱいあるしな





葵に聞くかな?



―――――葵の部屋



「は〜いって唯!!」


『葵ちゃん。部屋に入れて。』

葵の名付けた‘爽やか営業スマイル'をした。



「唯!その笑顔逆に怖いから!」


『気にしないで、いつもの事だから。』



「あっ!それもそうだね!」

葵って単純。親友として将来心配。

一応ね!





「で!何しに来たの?」


『彰の誕生日プレゼント買いに行きたいけど、シルバーアクセの店知らないから、合コン連れてった罰として葵に教えて貰おうって訳。』



「ふーん。彰君って六月二十一日生まれなんだ!」




早く教えてよ!!!

『早く教えてよね?』



「でも、唯が誕生日買うなんて珍しいじゃん。どうゆう風の吹き回し?」

『彰は一応偽彼氏だし、なんだかんだ言って言うこと聞いてくれるから、私からの感謝の気持ちかな?』




・・・・酔っ払った時、迷惑かけてたと思うからね?



「シルバーアクセ買いたいの?」




『そう、彰かなりシルバーアクセ付けてたから好きかなって思っただけ。』


「へー。じゃあ、シルバーアクセなら奈美がバイトしてる所があるし、そこで良いじゃない?」





・・・・葵に相談して正解。




知らない店より知り合いがいた方がいいから助かったわね。



葵の貸し一つチャラにしてやるか!







貸しがあるからまだ、葵はパシリだけど!



そう思いながら、葵と彰のプレゼントを買いに行った。

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