小悪魔登場


[26]何処へ?


―彰SIDE―


寮に戻ると唯はソファーに座って雑誌を読んでた。




「彰、帰って来たんだ。」



そう、俺は帰りが遅いのはバイトしてるから。

でも、いくら遅くても唯は全くと言っていいほど興味を示さない。



少しは気にしてほしい。

そう思う。



『何読んでんの?』

唯が雑誌読むのは珍しくないけど何故か気になった。


「ん?ああ、ファッション雑誌。それが?」




唯はまるでそれでどうしたくらいの感じで言う。



『気になっただけ。』

あっそ。と言いいつものように足を組んだ。


思うんだけど、唯って家の私服もかなり可愛い。

ほら、いるだろ?家だからって気を抜いてジャージの奴。



しかも、今日はスカートなのに、足を組んでる。




・・・どう、考えてもこの人モデルですって言っても違和感がないくらい、スタイルも良い。



いくら偽彼女って言ってもドキッとくる。




だから、女と同じ部屋は嫌だったんだよな。







「あのさ。彰!私、日曜日は用事あるから、その日の部屋の戸締まりといて。」

そう、戸締まりするのはいつも唯。

だから、たまにはいいか。


『いいぜ。一体何処へ行くの?』









「・・・・・・秘密。ただ言えるとしたら、葵のわがままに付き合うだけ。」



そう、言われるとかなり気になるんだよな!





秘密って気になるからな、これは人間の心理だよ!







これ以上言うと怖いんで辞めた。



マジ何処いくんだろう?

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