ジュリエットな君とロミオな私 (君と私@)(完結)
[07]裏の第3幕
その直後、右の目尻に柔らかな感触。その直後に湿った感触。
右の次は、左に…
その感触は優しくて、くすぐったくて…なぜか、熱かった。
その熱は顔に集中して、私の頬を赤く染めた…
「な、ななな、なに?なに?」
突然の展開についていけずに、パニックに陥る私の言葉は意味を成さなかった。
だって、今の、今の…
目尻にキスされた…んだよね?
ね?
しかも、舐められた!?
「ごめんね。怖がらせたかったわけじゃない…んだ…・・泣かせるつもりなんてなかったんだ…まこちゃん、泣かないで?」
困ったような表情を浮かべた姫野君が、至近距離で私を覗き込む。
私は金縛りにあったかのように、ピクリとも動くことができなかった。彼の澄んだ瞳に映る自分を、ただ呆然と見つめていた。
両頬には相変わらず熱が留まっている。それは冷めることのない熱…
そればかりか、耳にまで達して赤く染め始めていた。
私が、泣いてた?
本当に?嘘でしょ…?
自分ではそのことに気づけないほど、ひどく混乱していた。
ちょうど、劇の最後にキスをされた時のように、頭がぼうっとして何も考えられない。頭に靄がかかったような感じだった。
「聖者に唇はないのでしょうか?巡礼には?」
突然、姫野君の口から劇中の私…ロミオの台詞がこぼれる。
これは…、ロミオがジュリエットに言う台詞だ…。
これにはさすがにすぐに気づいた。だって、私の台詞…だし…
「な、なんで、ロミオの台詞?」
混乱した状態の私は、落ち着かない声を出した。
姫野君は、そんな私にかまうことなく、話を続けた
「ん〜?僕はね、ジュリエットじゃなくて本当はロミオがよかったなぁ…なんて……
ねえ、まこちゃん、ジュリエットの台詞、言ってみてよ」
なんだろ、突然…
たしか、ジュリエットの台詞は…
「え…っと…いいえ、お祈りをするのですから……っふ…ん…んぅ?」
唇はございます…という続きは言えなかった。
だって、言葉と一緒に唇も奪われたから…
私の唇に降ってきた温かでやわらかい感触。それが、姫野君の唇だということはすぐにわかった。
それはあまりに突然で驚いたけど、不快ではなかった。
むしろ…心地よかった。
気がつけば、視界は心地よい暗さで満たされて、唇から伝わってくる温かさは、私を不思議なくらいに落ち着かせた。
「…まこちゃん。油断しちゃダメだよ。こんな簡単にキスされてちゃ…ね?」
小首をかしげて、かわいらしく言う姿が憎たらしい。この、小悪魔め…
2回目のキスをされた。しかも、また拒めなかった。
本当だ。油断してちゃいけなかったんだ。ファーストキスばかりか、セカンドキスまで…
奪われた…
「初めて…と、2回目…」
付き合ってもないのに…いきなり…強奪…
ファーストキスにはそれなりの夢があったのに…
それももうかなわない…
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