見つけた


[05]龍SIDE





・・・隣こいつ?



確かに見た目はいいけど、冷たそうだな。



クールなイメージ。



『あのさ。朝はゴメンな!』



「廊下で騒ぐのは辞めた方が良いよ、邪魔になるから。」



冷めてる〜。





『なんでそんなに冷めてるの?』


「・・・知らない。」


うーん。今までにない、女だな。


しかも、俺に興味無しかよ!

『なぁ!俺の曲聞いた事ある?』


「・・・有るよ、洋楽っぽい曲があるから馴染みやすかった。」


ふーん、聞いた事はあるんだ。


って、洋楽きいてんの!?


『洋楽、よく聞くの?』


「うん、あたし帰国子女らしいから英語が馴染みやすいの。」



へー。ってらしいって適当だな。




そう思って俺は体を黒板に向けた。



・・・綺麗な奴だな。


見た目だけは、男にはドストライクだぜ。



セミロングで綺麗な黒髪、透き通った目、白い肌。




モテるだろうな。


こいつ。



『名前は?』


「萩本 優奈」





萩本 優奈ね!


『わかった。萩本な!』


気安く名前で呼べないな。



あっ!名前言ってねぇ。



「あんたは有名だから、名前は知ってる。榎本 龍でしょ?」


エスパー?



まあ、そりゃ分かるわな。
女子があれだけ騒げば。






『アハハ。じゃ!』





俺はそう言って、机に伏せて寝た。

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