小悪魔登場

[32]やっぱり

―彰SIDE―

唯は学校の準備やら、制服に着替えるやらで部屋に行った。

昨日の唯の豹変ぶりにびっくりしたよ！

絶対に毒舌とか言ってもクールで知的な唯が良い！！

もう、あのぶりっ子唯にはなってほしくない。

昨日水飲ませて、寝たと思えばいきなり抱き着きながらびっくりした？とか言うし。

あのぶりっ子唯のせいで俺を中々寝させてくれなかったし。

ある意味、毒舌を言う唯がかなりマシだと昨日でわかった。

そう思っていると唯が

「そういえば、うちのクラスにいる中山玲奈っているでしょ？」

ああ。あいつね！俺や雄介に突っ掛かってくる奴。

『あいつがどうしたの？』

「金曜日に私に宿題教えてって来て、かなり自分が可愛いって思ってるぶりっ子でうざかった！」

・・・酒のんでその嫌いなぶりっ子になっちゃったのは貴女ですよ？

「あいつ、ブスの癖に何可愛いと思ってるの？って感じで殴りたかったわ！」

だから、昨日の唯さんはその殴りたいほどムカつく子でしたよ？

・・・・ああ。

絶対に信じないだろうな！

そう思いながら、俺も学校の準備を始めた。

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