小悪魔登場


[25]また・・・


―唯SIDE―



また、葵がバカみたいな事を提案してきた。





「唯!!!!あたしの一生のお願い!!聞いてくれる?」


また、一生のお願い。
葵・・・あなたに何回一生のお願いと言われたんだろう。





そして、葵が“一生のお願い”と言う時たいてい、いいことじゃない。


だから私は学校だから表向きで

『ごめんなさい。私、今日用事があるの。』


即答で返した。


「え〜。いいじゃん。いいじゃん。いつもパシってるんだしたまには聞いてくれよ〜!!」



・・・・超ウザイ。

『頼みたい事は何?葵ちゃん?』


そういう私はかなりキツイ口調で言ったと思う。



「合コンの人数合わせで来て、どうしても一人足りないの!!!」



・・・・ほらね。


やっぱり、当たった。


『私には彰君が居るし無理じゃないかな?』


正当な理由を葵に言った。

「大丈夫。バレなきゃ!」


・・・そう来るんだ。葵。

まあ、つまらなかったら帰ればいいか。


『何処であるの?』



場所によってはキャラ崩せるから、楽だ。


「隣町?」

なんで疑問系なのよ!


私は呆れた口調で

『いいよ』
と言った。



葵のバカさに呆れたわ。

確かに葵は彼氏いないからね。


居ても、いつも葵のギャップで長続きしなかったけ?


流石にかわいそうだからね


今日は聞いてあげる。

「えっ!!いいの!?いつもは爽やか営業スマイルで断るのに。」



いくら人が今、ちょうどいなくてもそれは言わないで欲しい。



『魔がさしただけだよ!葵ちゃん。』


いくら人がいなくても私は表を崩さない。
だって、私達の死角で聞かれちゃった時困るから。



葵は唯は神経質だねと言うけど。









『いつ合コンなの?』



「今週の日曜日!!」




ふーん。ああ、そう。

日曜日か。退屈しのぎになればいいけど。

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