第40章
[81]
左耳の先を襲う、尖った何かで挟み込まれたような激痛。
「むぎゃぁーッ!」
取り巻いていた眠気など微塵もなく砕け散り、喉から叫び声と共に吹っ飛んでいった。
俺は痛みと黒い手の内から逃れようとじたじたと暴れ、放電しようと頬に電気を集める。
「おおっと」
充電しきる前に手の主は俺を放り、ひょいと身を離した。
俺はぜえぜえと息を切らしながら、左耳の先が食いちぎられていやしないか恐る恐る確認する。
まだちゃんと付いている、ほっと息を整えてから、俺は痛みの元凶を睨みつけた。
「何のつもりだ、貴様ァ!」
「何って、もうテメーで決めてた出発の時間を過ぎそうだってのに、どんなに声掛けても揺すっても、
起きやがりゃしねーお寝坊さんに、熱ーい目覚めのキッス代わりをくれてやっただけさ」
鋭い牙を見せ付けるように、マニューラはにやりと笑う。先に起きていた他の者達も、くすくすと笑った。
「う、む……」
俺はそれ以上何も言えなくなり、ばつの悪さを誤魔化すようにしてマントの埃を払って立ち上がる。
「それにしても、どんないい夢見てたんだよ? 随分締まりなくへらへらしてやがったぜ、ヒャハハ」
「うるさい、そんなこと覚えておらぬわ」
目覚めの衝撃に掻っ攫われ、夢の内容なんて殆ど何も覚えちゃいない。残っているのは、
この左耳の先のろくでもない痛みだけ。まったく、最悪の寝起きだ。
こうして、一時の休憩を終えた俺達は、再び暗いトンネルをジョウトに向かって歩き出した。
騒がしい同行者が増えた以外に、まったく代わり映えのしない地下道を進むこと数時間。
一体、今どの辺りまで来ているのだろうか。太陽の光が、いい加減恋しくてたまらない。
そんな風に考えながら緩やかなカーブを抜けた矢先の事、暗雲のように立ち込める闇の先に、
一番星の如く輝く一点の光を見つける。こんなに離れていても、人工の弱々しい光とは力強さがまるで
違って感じる――間違いない、あれは外の光だ!
[前n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
花の待受
恋愛メーカー
ヒーリング
写メ診断
顔文字待受
アート待受
チャット
恋に効く待受
QRコード
wedding
フルムービー
動画天国
たまチョビ
モテ期
魔法の恋愛テクニック
デカデコ
JapanGirl
紙芝居
絵文字デコメ
ペット
PROJECTZERO
クール
Flashゲーム
レシピ
占い占い
萌えボイス
壁紙
名前占い
ランキング
成分解析
顔デコポン
脳の訓練
理想の娘
さくら
占い
理想の彼氏
診断
動画フル
四字熟語
メールポータル
ブログ
勇気のでる待受
GRAFFITI
レンタルランキング
漢字
メール転送
デコライン
HIPHOP
おバカ待受
普通度判定
恋愛心理テスト
絶景
顔文字
巨乳動画
アートFlash
血液型占い
巨乳画像
アイドル爆破ゲーム
OL専門動画
アイコン
Japangirl
ツンデレ
暇
常識検定
夜景
海のFlash
夢占い
グラビア
ピンク先生
姫系×セレブ系
萌えアニメ
オリジナルdesign待受
おバカデコメ
野球拳
Flash時計屋
デコメ取り放題
就活
オンラインゲーム
短縮URL
SNS
空の写真
モテカワ
爆笑
アダルトゲーム
雑学
小説
待受FLASH
小悪魔
アイドル待受
アイドルFLASH
お買い物
アイドル伝説
癒し待受
J−POP
検定
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.