第6章


[58] 


「そ…それより…今更…何しに来たのよ?!」
俺に気付いたミミロップは、一瞬、嬉しそうな顔をした…ように見えたが、
すぐにプイッと横を向き毒づいた。
「う、うるさい!早くそのデカい尻をどけろ!重いだろ!」
「まあ!失礼ね!!!」
…とんだ感動の再会だ。想像と随分違う……

「(本当に二人とも…)」「(何だかなあ)」「(うれしいくせに〜)」「(ミミロップ殿のお尻…羨ましい)」

「大体あんたが来なくたって、あんな奴私が………うっ!」
ミミロップは強がりつつも立ち上がったが、すぐに腹を押えてうずくまってしまった。
今の攻撃で相当のダメージを負ったらしい。
「お前は引っ込んで休養してろ!」
「で…でも…」
「いいから寝てろ!おい!お前ら、さっきみたいに、こっそりあの人間を……」

「大丈夫か?!ウサギさん………あれ?」
しまった!
俺達は、ミミロップを心配して寄ってきた赤帽子に見つかってしまった。

[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.