第6章


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「これでエムリット、アグノム、ユクシーの三匹を助けられる…。」

ミミロップ達は自分達の出番が無い事を悟り、部屋から出て行こうとしたが、
赤帽子の少年が機械のスイッチに手を掛けた時に冷たい声が響いた。

「そのスイッチを押せば三匹は解放できる。」

気配すらしなかったが、先程からいたのだろうか。
男が装置の影から現れた。

「リッシ湖での借りを返させてもらおうか。」

そう言われた少年の顔に焦りの表情が浮かんだ。
それもそのはず、少年の手持ちは満身創痍のドダイトスだけなのだから。

「行け、ドクロッグ。」
「……くっ……!頑張ってくれ、ドダイトス…!」

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