第18章


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――ドンカラス達は海賊達の本拠地周辺にたどり着く。
 だが、そこにはフローゼルとブイゼル達、そして大勢の水棲ポケモン達が待ち構えていた。
「どうやら感付かれていた様で。こりゃまたすげぇ数だ」
「けっ、よゆーだ。あん時に比べりゃ何でもねーぜ! ヒャハハ!」
 ドンカラスは帽子をかぶり直すような仕草をする。
「……へっ、そうだな。よし、行くぞ! てめぇら!」

 ――翌日、ナギサシティの海岸には大量のブイゼルと、水棲ポケモン達が気絶した状態で打ち上げられていた。
 専門家達は磁場の影響だとか、環境汚染の影響だとか色々と説をのべたが、真相はわからずじまい。
 ナギサシティの住民や近隣のトレーナーに記者がインタビューしたが、どれも役に立たちそうもない内容ばかりだったようだ。
 その内容を幾つか紹介する。
「黒い猫みたいなポケモンが、沢山いるマンタインの背中から背中へ飛び移って、次から次へと襲ってくるサメハダーを辻斬りで倒してたよ。すごかったな」
「大きくて黒い鳥ポケモンがブイゼルの群れのみずでっぽうを避けながら、ペリッパーを何匹も撃墜していました」
「浮上してきたホエルオーに天気が荒れてもいないのに、雷が落ちてた……怖い怖い。
何かそのホエルオーには、沢山テッポウオとオクタンがひっついてて、まるで戦艦みたいだったぜ」
「鎧を着たペンギンみたいなのがフローゼルと、アクアジェットで一騎打ちしてた」
「黒い猫が何か丸い板みたいな物でサーフィンしてた」
「ブイゼル達が海岸にたくさん打ち上げられた日の夜、ハクタイシティに住んでる友達から、
何か例の幽霊屋敷から楽しそうに宴会してるみたいな音が聞こえたって、怯えて震えた声の電話きた」
 以上。

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