第6章


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一方ピカチュウ達
エレキブルは仲間にしてくれるなどと言われ喜びも半々に複雑な面持ちであった
あれからも俺はいつもの冷静な言い方で、会話を続ける。手下達はその様子を見て微笑んでいるようにも見える
-自然にエレキブルはいい仲間になるとわかってトいるんだろう
「お前、俺はあんたにあれだけの仕打ちをしたんだぞ。敵役は消されても当然だろう」

「最初会った時にも言っただろ。ポケモン同士仲間じゃないか。お前もそこまで悪い奴には見えない」
「それだけか?あとで俺が仲間のふりしてお前らを倒すかもしれないんだぞ!ギンガ団はそういう組織だ。」
「その時はその時だ。そんなことがあればまた全力でお前を倒す」
「いいのか?本当に俺で」
「ああ。お前はギンガ団に使われてただけだ。ここにいればまた人間共にいいように使われるだけだ。
それなら俺たちと一緒に来たほうが楽しいぞ。」
「そうか…。すまないな試すような事を言って。確かにここにいれば今日のことでボロボロにされるだろうな..
生まれた時からこの組織にいてずっと俺は人間の言いなりだった。この運命を恨んだこともあったがいつのまにか諦めていたんだろうな。」
とエレキブルはどこか遠い目をして吹き抜けの空を見上げた。
俺もつられるようにして空を見た。-雲一つない美しい青空だ。こんなに空がきれいだと思ったのも何年ぶりであろうか。



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