第18章


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時を戻ってここはオツキミやまの手前
まだ夜が明けていないにも関わらずピカチュウは起きていた

(・・・さて、みんな寝ているな)
俺は皆を起こさないように少し離れた林に来た
適当な岩に向けて手を突き出す
キィンッと音が響いて緑色の光球が強く輝き、緑色の光が手の平から放たれた
岩に花が数本咲く
(うむ...まだまだ実践では使えないか)
俺は同じことを繰り返す
花は一本だったり大量だったりとまちまちだった
(なかなかコツがつかめないな、威力も安定しないか・・・)
その時、ひとつの石に花ではなくおおきな植物のつるが出てきた
(これは・・・いけるかもしれん)
もう一度おなじように、たださっきよりも力を込めて放つ
さっきよりもおおきなつるが勢いよく飛び出した
(これなら相手の足を止めるくらいならできそうだな・・・全力で放ってみる価値はある)
俺は力をためる。緑色の光球がいままでより大きく光る
(・・・・いまだ!)
しかし緑色の光は放たれず、さらに光が大きくなった
(これは・・・まずいな・・・)
大きくなりすぎた光は、ついに弾けとんだ
俺は反動で吹っ飛ばされる
放たれた巨大な光は小さな石にぶつかったが何も出てこない
痛みを堪えつつ顔を上げると、もう日が昇っていた
(しかたない、今日はここまでにしてみんなを起こすか・・・)



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