第6章


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「も…勿体つけずに…刺すならさっさと刺せえ!」
起き上がれないまま、俺を睨み付けてエレキブルは咆哮する。
「いいのか?今の状態で電気を喰らえば、お前は…」
「か…構わねえよ!どっちみち失敗した俺は…人間共に処分されちまうんだ!」
「…何だと?」

「この…ギンガ団てのはそういう奴らなんだ!ポケモンをただの道具としか思ってねえ…
 使うだけ使って…最後はポイだ…!そうやって始末された奴らを…俺は何匹も…」
奴の声が震え出した。

俺は沈黙した。手下共も言葉を失っている。

「は…早くしろ!まだ…戦ってくたばった方が…ナンボかマシだあ……ぁ…!」
段々と呼吸も弱くなり、奴は白目をむき始めた。

「…ロゼリア」
「あ…はい!」
「こいつにアロマセラピーをかけてやれ」
「えっ?!でも…」
「早く!」


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