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《完結》負けない!!負け犬【１】～２０代後半・真選組女子隊長の日記～

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[48]８月１６日

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昨夜はマダオとかいうダメおやじに邪魔されていい感じのムードも白けてしまい、結局何事も無いままビールを飲んでお開きとなってしまった。

あ～残念。

今のグダグダな関係を打破出来るチャンスだったのになぁ。

久々の二人きりにちょっと期待して、勝負下着だったのになぁ…。

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屯所に出勤すると、廊下で総悟君と鉢合わせた。

｢昨日は万事屋のダンナと二人きりだったんでしょう？

それなりにイイコトもしちゃったんですかぃ？

や～らし！｣

してねぇよ、ちくしょう。余計なお世話だ、ガキが。

｢そういう総悟君こそ、神楽ちゃんと河原でデートしてたって話じゃない。

あそこはカップルの溜まり場よ。

や～らし！｣

大人げなくも言い返してやると総悟君は一瞬頬を赤く染めたが、ニヤリと含み笑いを浮かべて自分の部屋へ入っていった。

え、何？今の!?

もしかして昨夜、総悟君と神楽ちゃん…一歩前進しちゃった!?

いや、無きにしもあらずだよな。

だってあの河原はカップルだらけで、花火大会っていえばあっちこっちでチユッチュチユッチュしてる事で有名だもの。

そりゃあそーゆー雰囲気も盛り上がって、あーゆー事にもなるよね…ウン。

私達も河原に行けば良かった…。

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寮に帰宅後、銀時から電話がかかって来た。

昨日の今日なので、なんだかちょっと気恥ずかしい。

｢あのさ～、神楽が何かヘンなんだよな。

昨日花火大会から帰ってからというもの、あんま俺としゃべりたがらないし、真っ直ぐ目を見てくんないんだよ。

熱でもあんのかと思ってオデコに手を当てたら、『触らないでヨ!!』って蹴り入れられてさぁ…。

思春期か？それとも反抗期なのか？？

俺ちょっとハートブレイクだよぉ。｣

おっ、やはりこれは総悟君と神楽ちゃんの間に進展があったと見えた!!

ひゃあ～、総悟君やるぅ！

｢まさか…まさかとは思うんだが、おたくの総悟君がうちの神楽ちゃんに手ェ出したりとか…

あーあーあー!!いいっ!!やっぱ聞きたくない!!てか何も知りたくない!!
知らない方がパパは幸せなんだ、きっと。

じゃあな!!｣

プチッ…ツーツーツー…

一人で騒々しく想像して、勝手に電話を切ってしまった。

一体何の電話だったんだか…。

総悟君も神楽ちゃんも、いつまでも子供じゃない。

これから先、今以上の関係に発展する事だってあるだろう。

だから銀時もその覚悟で保護者やんなきゃね。

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