第32章
[21]
ゴローン達の速度は速く、どんどんと距離を縮めてくる。
「少しでも足止めを」
走りながら、横でロゼリアが両花から毒々しい色をした撒き菱をばら撒いていく。
菱を表面に食い込ませたゴローン達は転がるバランスを崩し速度を落としたが、
すぐにそれらは抜け落ち、再び回転数を増し勢いをつけ始めた。赤い点滅と膨張の間隔も短くなってきている。
曲がり角に差し掛かると、レッドはホルダーからボールを一つ外した。
「追い付かれたらお仕舞いだ。だけど、カーブの近くに来れば奴らもスピードを緩めざるをえないはずさ」
道を曲がりきり、レッドが先の方へ先程外したボールを放り投げる。中から飛び出したのは、
背中に大きな花を生やしている蛙のような大柄のポケモン――フシギバナだ。
「フシギバナ、こっちに向かって特訓した例のアレを思い切り放り投げろ! みんな、すぐに伏せてくれ」
フシギバナは一瞬、戸惑う素振りを見せたが、花の中心から巨大な種子をこちらへ向けて射出した。
レッドは片手で帽子を押さえながら、飛び込むように地面に伏せる。ただならぬ様子にすぐに俺達も続いた。
種は煙を吹きながら俺達の頭上を越えていく。顔を上げ、行方を目で追うと、種はそのまま角に向かって飛んでいった。
ほぼ同時に、角からゴローン達が手足でブレーキをかけながら滑るようにして姿を現す。
種は奴らの足元にからからと音を立てて虚しく転がり落ちた。吹き出していた煙も止み、何も起こらない。
……何だ? 失敗なのか?
ゴローンの一匹が嘲笑うようにそれを踏み潰しかけた瞬間、種が息を吹き返したかのように大きく輝いた。
危険を感じ、俺は頭を抱え込み地に顔を戻す。立て続けに響く三つの爆発音。
衝撃にマントが捲り上がり、激しく煽られる。地面にしがみ付き、吹き飛ばされぬよう耐えた。
――パラパラと砂利が降り注ぐ。立ちこめる砂煙に咳き込みながら、俺はゆっくり身を起こした。
同じようにして、他の者達も起き上がってくる。
「げほ、ごほ――良かった、みんな無事のようだね」
ゴローン達は跡形もなく吹き飛び、居たはずの場所は浅く地が抉れていた。
爆発で角にあった岩の一つが崩れ、その先にも岩の道が続いている。
「大変だったけど、結果オーライってところかな。おかげで近道ができそうだ」
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
メール転送
紙芝居
夜景
J−POP
チャット
たまチョビ
アートFlash
デカデコ
就活
SNS
オンラインゲーム
レシピ
短縮URL
ツンデレ
空の写真
アイドル待受
ブログ
アイドル伝説
wedding
さくら
暇
モテカワ
クール
ピンク先生
普通度判定
ヒーリング
名前占い
恋に効く待受
勇気のでる待受
癒し待受
おバカデコメ
海のFlash
野球拳
絵文字デコメ
GRAFFITI
理想の娘
成分解析
顔デコポン
写メ診断
萌えアニメ
常識検定
グラビア
壁紙
モテ期
待受FLASH
巨乳動画
爆笑
占い
脳の訓練
小説
動画天国
理想の彼氏
JapanGirl
アイコン
アート待受
巨乳画像
お買い物
OL専門動画
絶景
PROJECTZERO
HIPHOP
花の待受
Japangirl
診断
アイドル爆破ゲーム
萌えボイス
顔文字待受
Flashゲーム
おバカ待受
四字熟語
血液型占い
オリジナルdesign待受
姫系×セレブ系
フルムービー
顔文字
動画フル
レンタルランキング
小悪魔
デコメ取り放題
恋愛心理テスト
Flash時計屋
ランキング
漢字
夢占い
アイドルFLASH
メールポータル
占い占い
魔法の恋愛テクニック
QRコード
雑学
ペット
恋愛メーカー
検定
アダルトゲーム
デコライン
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.