はじまり


[02]ばんあぱ


高校の頃。メロコアが流行っていた。
メロディックハードコアの略称で、まぁ、疾走感のあるポップだったり暗いギターフレーズに、またまた疾走感のあるメロディをのせたもんですよ(大抵、英詞。)


明らかメロコア好きから批判される説明ですいませんが、俺は好きじゃない。仕方ないの。



いくら聞いても、他と同じにしか聞こえなく、
唯一横山健くらいだ。彼は特別、俺の心を射抜いた。

まぁゆうても、好きな音楽なんて少なかった俺に、
ばんあぱが登場した。

the band apartだ。
(以下、ばんあぱ)



個性的でゆるーい4人が創り出す楽曲は、とても活き活きしていて、
俺の求める音楽がそこにあった気がした。


『俺らはこぉいうの聴いてんだぜ。』

気取りながら言ったのは、2コ上の先輩、鈴木さんだった。

『すーちゃん、このCD貸して♪』

(先輩に対してこの態度…相変わらずクソ野郎だ。)

このクソ野郎とはこれからバンドを組むことになる。
名前は田口君。グッちーだ。

今思えば、こんな二人と知り合わなけりゃ…俺の人生は平和だったんだ。

俺はばんあぱを聴きまくった。

大学受験なんて忘れたかった。


ある日、すーちゃんのバンド『オリオンズ』のLIVEに足を運ぶことになった。

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