第41章
[40]
こうなっちゃ、もう諦めて腹を括るしかねえ。
半ばそいつに引き摺られるように、あっしらは片っ端から檻という檻を見て回った。
だが、どれもこれも中は空っぽで、薄汚れた床に藁クズや食べ残しのエサが転がってるだけだった。
――もし、このまんまガキが見つかんねえ、なんて事になったら……こいつはあっしを置いて……
いや、最悪、あっしをバラして自分だけで逃げやがるかもしれねえ――
そいつの苛立つような雰囲気に呑まれ、あっしはそんな疑念と不安に掛られ始めた。
だが幸いにも、それは杞憂のままで終わってくれた。
ようやく辿り着いた一番奥の檻に、そいつが言った通りの三角耳の黄色いチビがちょこんと座っていた。
「良かった……まだ、残っていてくれたようだ」
そいつが件のピチューとやらだったようだ。あいつは途端に緊張を解き、ホッとしたように呟いた。
その声が聞こえたのか、チビは振り向き、一瞬、驚いたような――嬉しそうな顔をした。だが、
「……何だ、また貴様か」
すぐにプイッとソッポを向き、事もあろうにあいつに向かって毒づきやがった。
「ああ、君を助けに来た」
「ふん、お節介め。助けてくれ、などと頼んだ覚えはない」
「俺も頼まれた覚えはない。俺が好き好んで勝手に潜入してきたんだ」
「余計な事を……どうせ来るならば、捕まる前に来れば良かろう」
「うん、出来ればそうしたかったんだけどね……ああ、早いとこ開けてくれないか?」
いってえ何なんだこいつらは? 傍で聞いてても、とても再会した親と子の会話とは思えねえ。
どうも釈然としねえもんはあったが、とにかくあっしは、即されるままに鍵を開けた。
「そやつは誰だ?」
檻からトコトコ出てきたそのガキは、警戒心丸出しのジト目であっしの方を睨んだ。
「彼はヤミカラス、協力者さ。俺達と一緒に、ここから逃げるんだ」
ガキは一頻りこっちを見た後、フン、と鼻を鳴らして腕組みなんかしやがる。
「そうか。こやつに与するとは物好きな。まあ、せいぜいカラスの勝手にするがいい」
……あっしは額に青筋が浮き、嘴の端がヒクつくのを必死で堪えた。
姿に似合わず、全く可愛げのカケラもねえガキんちょだ。これじゃあ、売れ残るのも無理はねえ。
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
ピンク先生
巨乳動画
巨乳画像
絵文字デコメ
写メ診断
夜景
チャット
理想の娘
顔文字
デカデコ
ツンデレ
診断
グラビア
アイドル爆破ゲーム
たまチョビ
脳の訓練
壁紙
モテ期
Flashゲーム
クール
PROJECTZERO
オリジナルdesign待受
恋に効く待受
就活
Flash時計屋
おバカ待受
アートFlash
血液型占い
動画フル
アート待受
GRAFFITI
普通度判定
勇気のでる待受
占い
萌えアニメ
お買い物
恋愛心理テスト
待受FLASH
成分解析
顔文字待受
OL専門動画
動画天国
紙芝居
常識検定
レシピ
アイドル伝説
ランキング
野球拳
HIPHOP
顔デコポン
名前占い
ヒーリング
J−POP
小説
雑学
さくら
占い占い
アダルトゲーム
デコメ取り放題
ブログ
海のFlash
短縮URL
wedding
レンタルランキング
SNS
Japangirl
恋愛メーカー
QRコード
デコライン
検定
萌えボイス
オンラインゲーム
四字熟語
漢字
JapanGirl
癒し待受
アイコン
暇
アイドル待受
小悪魔
爆笑
アイドルFLASH
ペット
姫系×セレブ系
空の写真
メール転送
花の待受
魔法の恋愛テクニック
理想の彼氏
フルムービー
メールポータル
モテカワ
おバカデコメ
絶景
夢占い
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.