第21章


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ビッパの呼び声。ドンカラスはビクリと体を震わせた。
「お、おい、エンペルト。代わりに見てきて下せぇ。」
「どうしたんだ?断るよ。ビッパの相手は僕の管轄外だ。それに他の仕事もあるから」
「ちっ、冷てえ野郎だ。あっしが行きゃいいんでしょ、行きゃ」
文句をたれながらドンカラスは部屋を出ていく。少し何かに怯えた様子で。

エントランスにたどり着いたドンカラス。手摺りに飛び乗り一階を見下ろすと――
「あっ、あれがドンだお!」
下にいたのはビッパをさらに間抜けにしたような顔の、ずんぐりむっくりした体系のポケモンだ。
「な、な、ビーダル!?まさ、正、ゆ、ゆめ――」
そのポケモン――ビーダルを見た途端、がたがた震えだし、泡を吹いてドンカラスは倒れる。


ビーダルの後ろからひょっこりビッパが姿を現した。
「今日連れてきたのはビーダル君――ってドン、どうしたんだお!?」

次の日からビッパにはかわらずの石が強制的に持たされる事になったという。

続かない。


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