第21章


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「ずっりぃ、こんなの有りかよッ!?」
「ナッシィー……」
飛行タイプの技――燕返しに耐えきれず、倒れるナッシー。

レッドの作戦。霧で辺りが見えにくい内にムクホークを、穴を掘るフライゴンに続いて進ませていたのだ。地面タイプの技を、草タイプのナッシーが防ぎに来るのをレッドは読んでいた。
相殺されるのが目に見えている火炎放射をリザードンに命じたのも、水蒸気を発生させて目眩ましにするためだ。

「ちくしょうっ!ウインディ、あの鳥をやっちまえ!」
「ガウッ!――ギャインッ!?」
ウインディがムクホークに飛び掛かる。だが、開いた穴から大きな影が飛び出し、ウインディを跳ねとばした。

「フリャッ!(まだ僕がいるんですッ!)」
ウインディを跳ねとばしたのは穴に潜んでいたフライゴンだ。

「……大成功」
レッドはにやりと微笑んだ。




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